「盛り土」以外で建て替えた学校も

同じ洪水浸水想定区域でも盛り土ではなく別の工法で学校の建て替えをした自治体があります。

RKB 植高貴寛 記者
「周辺の住宅地への影響を考えて地面から2.6メートルの高さに盛り土ではなく高床構造で校舎が建てられています」

佐賀県嬉野市にある塩田中学校です。

2008年、校舎の老朽化のため学校施設のあり方を考える検討委員会を設置。移転も検討しましたが、地元住民の強い意向もありピロティ方式という高床構造で建て替えました。

校舎の下に水を貯める「高床構造」

嬉野市教育委員会 杉崎士郎 教育長
「学校に水を寄せて地域にできるだけ水をいかない方式の方が、ピロティ方式(高床式)の方がいいのではないかということで高床式になっています」

高床構造なので水は校舎の下にたまるため周辺に流れ出すことはありません。

さらに中庭をグラウンドより80センチ低くすることで貯水機能を持たせ洪水時に建物自体の水没を防ぎ避難時間を確保することを可能にしました。

嬉野市教育委員会 杉崎士郎 教育長
「今車が入ってきているでしょ。あそこから親御さんに生徒を引き渡すということをしています。もし洪水被害が起きた時に学校に来た場合でも、あそこは、一番水につからない、水が来ないところになっています」