地震の被災地、能登町で活動を続ける書道家が、表具師と共に制作した作品などの展示会が、金沢市で開かれています。
金沢市のしいのき迎賓館で開かれている作品展「墨の香りと表具の技のある暮らし」
元日の地震で津波などの大きな被害を受けた能登町白丸地区で制作活動に取り組む書道家の室谷文音さんと、富山県の表具師 明野さやかさんによる書と掛け軸を組み合わせた作品展です。
地元の被害に心を痛め、一時は作品作りが止まった室屋さんですが、地震から8か月余りが経ち、「日常を取り戻し始めたこの時期に、暮らしに彩りを添える役割を担いたい」との思いから開催が実現しました。

また、震災後に室谷さんが制作した能登の海をテーマにした作品では、漢字の「水」で穏やかな波が表現されています。