九州は「河童伝説」のルーツ?

架空の妖怪、河童がなぜ現代まで語り継がれているのか。民俗学が専門の熊本大学鈴木寛之(すずき ひろゆき)准教授を訪ねました。

鈴木准教授が見せてくれたのが『熊本民俗事典』(1965年出版)。1945年から1965年ごろの県内での河童の目撃情報などが記載されています。

熊本大学 鈴木寛之准教授「河童と相撲を取って勝った負けたという話だったり、足を引かれたとか「ホーイホーイ」という声だったり、「ヒョー」という声だったり、高い声が聞こえるという話がたくさん記載されている」

鈴木准教授は、「九州・熊本は全国的にも河童の言い伝えが多く残っている地域」だと言います。

鈴木准教授「九州全体が河童の伝承が濃い地域として全国的にも有名。ここから日本の河童が広がっていった、そのルーツの場所」

鈴木准教授が『全国的に有名な河童の伝承地』の一つとしてあげる神社が、熊本県菊池市にあります。