姿かたちを変えず、言い伝えられている妖怪「河童」。河童のルーツはどこにあるのか、そして河童とは一体何なのか…。熊本県内で多く語り継がれる『河童伝説』の謎に迫ります。

熊本県苓北町にある神社、志岐八幡宮には、河童伝説にまつわるものが納められています。

志岐八幡宮 宮司 宮﨑志武さん「宮﨑家に伝わる“河童の手”です」

その昔、悪さをする河童を、宮司・宮﨑志武さんの先祖が退治し、両腕を切ったといいます。

宮﨑さん「『一つ手を返してくれるなら、もう一つの手で万病を治す効果を授ける』と河童が言うので、一つは河童に返してもう一つはこのまま宮﨑家に残った」

今も河童の手に頭を撫でられると水難事故に遭わないと言われ、神社では毎年7月31日に神事が行われています。