9月12日告示の自民党総裁選に立候補を表明している林芳正(はやし よしまさ)官房長官が熊本を訪れ、党員などに支持を訴えました。

総裁選への立候補表明後、初めてとなる日曜日に熊本を訪れた林芳正官房長官。

熊本訪問は、同じ旧岸田派の金子恭之(かねこ やすし)衆議院議員や馬場成志(ばば せいし)参議院議員などの要請で実現しました。

熊本市内で開かれた講演会には党員や党友、約900人が集まり、防衛大臣や外務大臣など豊富な閣僚経験に触れながら支持を訴えました。

「この経験を全て出し切って、この国のため、そしてこの地域のために全身全霊で働きたい」
(林芳正官房長官)

また講演会の前に熊本県大津町の酪農家を訪れ、農地が減少している実情などについて意見交換しました。

一方、林官房長官がきのう、12月に予定している現行の健康保険証の廃止時期を見直す可能性に言及したことを受け、河野太郎デジタル大臣が「官房長官も閣内でその政策を推し進めてきた一人。きのうの発言の真意を確認しないといけない」と述べたことに対して、講演後に記者団の質問に答えました。

林官房長官は「マイナンバーカードを使った保険証についてはいろいろな不安な声が出てきている。みなさんが納得した形で、スムーズにマイナ保険証への移行をやっていくために必要なことを検討していきたい」と述べ、改めて廃止時期を見直す可能性を強調しました。