「1人1人の向き合い方だけでは限界」 “当たり前にある”と思っていたコメ

藤森キャスター:
ただ、食味ランキングも猛暑の影響を受けます。
【2023年産 食味ランキング】
特A(43銘柄)
・コシヒカリ 7銘柄
・にこまる 6銘柄 ※暑さに強い
・きぬむすめ 6銘柄 ※暑さに強い
A
・青天の霹靂 ※冷害に強い
特Aにランク付けされている「にこまる」「きぬむすめ」は暑さに強い品種です。暑さの影響がプラスに働いて、1つ上にランクインしたということです。四国や静岡県産のものが多いそうです。
一方、冷害に強い青森県産の「青天の霹靂」は、猛暑の影響で1つランクが下がってしまったそうです。
小川キャスター:
猛暑は、去年・今年だけのことではなく、今後も影響を受けることになると思います。これから、コメにどのように向き合っていけばいいのでしょうか。

五輪メダリスト 田中ウルヴェ京さん:
“日本人特有”というものがありますよね。なぜ私たちは、おにぎりを見ると安心したりするのか、何か原体験なのか。例えば、私なら選手時代に、塩をつけ、海苔をつけない白いおむすびだけを持っていく。ゲン担ぎのように、試合前にそれを食べると結果がよくなるみたいなルーティンがあったりしたくらいです。
世代間の違いはあるかもしれませんが、日本人の私たちにとって、ご飯は、とても特別なもの。それなのに、水や空気と同じように、“コメは当たり前にある”と思っていたのに、今回のようなコメ不足になったりすると、ちょっと慌てるという心理が当然あります。
どう向き合うかとしたら、過剰反応する可能性がある自分がいることを、頭でわかっておくのは少し大事かもしれないと、今回のケースですごく学びました。
一方で、長期的に見れば、温暖化は今後も続いていきます。1人1人の向き合い方だけでは限界で、それを超えて政府など、どのように予期していくか。環境が変わることによって衣・食・住は変わっていきますが、日本はどう対応するべきなのかは、全く違う問題になりますよね。両方考えなければいけません。
 
   
  













