新米が出回り始めても、いまだ落ち着きを取り戻していないコメの不足。原因の一つとされているのが、猛暑などによるコメの品質低下です。新潟県のコシヒカリ生産者が迫られている“ある決断”とは?
1等米 8割→4.9% 猛暑と水不足による「不作」と「品質低下」も影響か

新潟県十日町市のおにぎり専門店「parlor むらげん」では、ふっくらと炊き上がった魚沼産コシヒカリに鮭や明太子をのせ、ふんわりと握られたおにぎりに、自家製野菜を使ったお惣菜と味噌汁を添えたメニューが人気です。
コメを自前で生産しているため、仕入れの影響はないと言いますが…
来店客
「私のほうは大丈夫なんですけど、横浜の息子が『コメがスーパーに行っても無い。生協で頼んでも無い。アマゾンでも無い』ということで、こちら(新潟)から送りました」
店にも「コメを売ってほしい」と依頼があるといいます。
店員 滝澤祥恵さん
「ここ1週~2週間ぐらい『おコメ売っていますか』というのは、ちらほらあります。この辺のスーパーでも売り切れになって」

コメの品薄の解消に時間がかかっている原因の1つに、猛暑と水不足による「不作」と「品質低下」があるとされています。
魚沼米穀 井上大樹 代表取締役
「去年の場合は、白っぽいお米がすごくたくさんあった」

コメは、粒の大きさや形や色、水分量などで「1等米」「2等米」「3等米」「規格外」の4つに分類されます。
例年、魚沼産コシヒカリは8割が1等米ですが、2023年は4.9%だったそうです。
1俵60キロを精米すると、1等米は約53キロの白米が取れますが、2等米だと約51キロに減ってしまい、結果的にコメの品薄に繋がったのです。

魚沼米穀 井上大樹 代表取締役
「精米したときの減り具合(の影響)は、ものすごく大きいと思います」














