「空振り」に専門家も危機感

気象庁の8月22日現在のまとめでは、それまでに出した44回の予測情報のうち実際に線状降水帯が発生したのはわずか2回しかなく、伊藤准教授も危機感を抱いています。

東北大学 伊藤純至准教授:
「空振りが多くなればなるほど、いわゆるオオカミ少年的な情報になってしまって、この情報が出ても実際は線状降水帯は起こらないと、身に差し迫った危機として認識されなくなってしまうということが懸念されます」

一方で、山形県内では7月に予測情報が出されていないのに、2度にわたり線状降水帯が発生する記録的な大雨となりました。東北地方は、2022年や2023年もこうした「見逃し」で大きな被害が出た事例があります。