線状降水帯予測の難しさ、理由は海上にあった
線状降水帯発生の予測はなぜ難しいのでしょうか?
伊藤准教授は、線状降水帯をもたらす海の上の水蒸気に関して、陸上に比べると観測データが少ないことが予測の難しさにつながっているといいます。

東北大学 伊藤純至准教授:
「日本海側は海上から入ってくる暖湿気や気象擾乱(低気圧など)の影響を強く受けます。そのあたりの観測がまだ十分でないという可能性もあります」
宮城県内で近年線状降水帯が発生した事例としては2015年9月の関東・東北豪雨と2019年10月の台風19号があります。このように線状降水帯は甚大な被害をもたらすことがありますので、予測精度の向上が望まれるところです。