契約時は「無資格」 施行業者に事実確認するも「責任はない」

鈴木さんが施工業者を役所で調べてみると、「建設業」の認可すら受けていなかったことが分かりました。

(鈴木さん【仮名】)
「(契約当時は)施工業者は無資格だった。行政の方で登録されていなかった」

(長井良至1級建築士)
「建設業法違反なので、本来請け負ってはいけない。違法行為です」

問題の施工業者に事実確認すると、建設業の認可については、その後、県の指導を受けて取得していました。しかし、家のカビについては「自分たちに落ち度があれば対応するが、換気システムは販売元の指導のもと施行しているので、責任はない」と主張します。

換気システムの販売元は、「あくまで換気システムを販売しているだけで、施工内容は把握していない」と食い違いを見せました。

鈴木さんは業者に、家の買い取りと謝罪を求めることを決めていると話します。

(鈴木さん【仮名】)
「早く、この家を出たい。(施工業者との)溝は埋められない。信用ができない」
「このような思いをする人が増えていくかもしれないので、家を建てないでほしい」

CBCテレビ「チャント!」8月27日放送より