まずは「一人ひとりの体を尊重すること」を教えて

――子どもたちに性教育をする必要性についてはどう感じていらっしゃいますか?
「一人ひとりの性のあり方とか、性に関する考え方も違うので、性というのは誰にとっても無縁じゃないんですよ。難しい言い方ですけど、一人ひとりに”体の主権”がある。自分の体のことは自分で決めていい。他人もその権利があって、それを犯してはいけないっていう大前提から教えておいて、興味に応じて必要な知識を入れていく。まず一人ひとりの身体を尊重しましょうっていうところから入っていくといい」

――先生も女の子(12歳)と男の子(8歳)のお母さんでいらっしゃいますけど、ご家庭では性に関してどのような話をされているんですか?
「基本的に子どもが興味をもったタイミングを大事に伝えています。何かそういうドキッとするようなことがあったりとか質問されたりっていうのは逆にチャンスだと思っています。娘は、未就学のときから性的なものに興味があって、セックスの表現とかも細かく載っている絵本を熟読していた。かといって別に中学生になってそういう性的なことが早熟かというと全然そんなことない。うちの事例ですけど、早くからそういう知識を持ったから早くから性的な行動をするということは今の段階では全然ないかなと思います」