――エミン氏といえば2025年から2026年に日経平均株価5万円、2050年に30万円達成と前回の出演で話したが、この考えに現状変わりはないか。

エコノミスト・為替ストラテジスト エミン・ユルマズ氏:
ないです。30万からすると、別に3万8000円だろうが、3万4000円だろうが、3万5000円だろうが4万だろうがこれ全部誤差の範囲内。世の中がインフレになっていく方向性は変わらない。もう一つは日本に追い風が来ている。日本でもすでに投資ブームが起きているし、世界でも日本に対するブームが今起きているから、これは大きな流れでメガトレンド。しかもこれがまだ始まったばっかり。山があれば谷もあり、結局全部右肩上がりに上がっていけばいいので、今その局面に私達がいると思っている。今始めた人たちや、これから始める人たちにとってはある意味すごくチャンス。

――――最後に今回の相場の格言。「二度に買うべし、二度に売るべし」。

ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏:
買うときも売るときも、全額一度にまとめて買ったりまとめて売るのは良くない。例えば2024年8月1日、2日、週明け月曜日の5日と3日連続で下がった。1000円下がり2200円下がり、週明け4400円下がった。1000円下がったところで全部買うと買い時を逃すから2回、3回に分けて買った方がいい。

エコノミスト・為替ストラテジスト エミン・ユルマズ氏:
まとめて買うよりも、毎月もしくは毎年1回とか、ボーナス買いでもいいが20年間続けると、資産と同じになるぐらいの相場の仕組み。私の場合は大体最初100株買う。一番少ない株価の動きに慣れるというのと、もう一つはその間に「調べる」。気になって買わないと本気で調べない、100株だけでも自分のポートフォリオにあると本当に気になる。だからちょっとずつ買えばいい。昔の伝説的トレーダーのジェシー・リバモア氏は4回に分けて買っていた。最初に買って、うまくいったら買い足してと。うまくいかなかったら、損切りする。1回目で買った値段より下がると損切りする。

――――長期の投資というより、短期の収益を狙う場合か。

そう。だから今の格言は「休むも相場」。相場というのは上げ下げがあるので、疲れたのだったら休んでもいい。2024年夏、8月は荒れた。投資家としてはそういうときは休むというのもあり。それも含めて皆さんは相場と付き合っていくと面白いと思う。