「巻き替えそうにも空間を詰められて」 元稀勢の里の相撲に‟脱帽”の大の里
大の里は右の下手・左の上手の「右四つ」が、二所ノ関親方は左の下手・右の上手の「左四つ」が得意です。いわゆる「けんか四つ」の両者です。
三番稽古の中では、親方十分の左四つの態勢から大の里が右差しを狙って巻きかえようとするところを寄り切られる場面が2番ありました。

三番稽古は、17番を取って大の里が10勝7敗と場所を見据えた気迫を見せ、勝ち越しました。しかし、師匠との取組で得たものは大きいようで、大の里の口からはこれからの課題が出てきます。
大の里「当たっているように見えたけど、完璧な当たりじゃなく、タイミングをずらされて。右はおっつけながら、差させてはもらえず、密着されているので巻き返そうにも空間を詰められて。動く余地もなくしたから持っていかれて。仕切りの部分で完全に戦法がばれた」
得意とする右差しを許さないなど大の里に対し「技能相撲」も見せつけた元横綱・稀勢の里。その偉大さを感じた17番の相撲だったようです。
大関とりについては、「特に意識せずに臨みたい」と話す大の里ですが、角界の新たなヒーローを望むファンの期待は大きい秋場所の土俵になりそうです。














