「アイゴ」や「イスズミ」という魚をご存知でしょうか?海藻を食い荒らし、磯焼けの一因ともなっている海の厄介者です。

独特の磯臭さのため、食用としては流通していないこれらの魚を活用したドッグフードが開発されました。

福岡市のスタートアップ企業が開発したこのドッグフード、ワンちゃんたちの「食いつき」もいいとのことで、9月1日に発売されます。

「厄介者」の魚が「犬の健康を守る宝物に」

スタートアップ企業「オーシャンリペア」 光斎翔貴 社長(立命館大学准教授)「『海の厄介者』と言われていたイスズミなどが、もしかしたら犬の健康を守る宝物に生まれ変わるような可能性があるんじゃないかなと、そこでドッグフードを開発したわけです」

福岡市で商品発表会を開いたのは、立命館大学発のスタートアップ企業「オーシャンリペア」です。

食用として流通しない魚を使ったドッグフードを開発・販売する会社で、今年2月に福岡市で起業しました。

オーシャンリペア 光斎翔貴(こうさい・しょうき)社長(立命館大学准教授)「『オーシャンハーベスト』というドッグフード。イスズミとアイゴという2種類の魚をベースにして作られた白身魚のドッグフードとなっています。アイゴとイスズミという魚は海の中にある藻を食べてしまう食害魚と言われている。『磯焼け』という問題を引き起こしている点からもイスズミとアイゴを、より積極的に利用しようと考えています」