「ごめんねとしか言えなかった」憤慨する小学校教員

教員は学校で起きたその後の混乱ぶりについてこう語りました。

「保護者にメールで連絡すると、学校に一斉に電話がかかってきました。『もう家を出たのですが、どうすればいいですか』『まだ出ていませんが、このまま家にいていいのですか?』という問い合わせの対応は30分以上続き、みなバタバタでした」

「もう登校していた子供もいたので、いったん教室に全員を入れました。保護者が迎えに来た子供から随時返しましたが、保護者の中には、仕事を抜け出してきている人がかなりいました。保護者が迎えに来られない子供は、先生が立ち会って集団下校させました」

「子供たちから『すぐ帰るなら来る意味ないし』『濡れながら来たのに』と言われ、『ごめんね』しか言えませんでした」

「保護者からの信頼を裏切った」

市教委の判断について、教員の間から強い不満が出たと言います。

「『連絡が遅すぎる』『あと20分連絡が速かったら、子供が家を出ていないので、学校現場の対応は全然違った』という声が圧倒的でした。登校させてすぐ『今から迎えに来い』はない」

この教員は「『濡れて学校に行ったせいで、体調を崩した』と言われたら、謝るしかない。学校に対する保護者の信頼を裏切った。子供を安心して預けられない、と思われても仕方ない」と話していました。