強い台風10号の接近に備えた果樹などの収穫作業が続いています。

5年前の台風19号災害で浸水被害にあった長野市赤沼地区では、台風10号の接近に備え、農家の柄澤伸一(からさわ・しんいち)さんは、最盛期を迎えているナシの収穫を急いでいました。

ナシ農家 柄澤伸一さん:
「台風来る前に一つでも落とさないように」

5年前の2019年10月、台風19号で長野市穂保の千曲川の堤防が決壊し、赤沼地区も浸水の被害を受けました。

柄澤さんの畑も台風19号で、3メートルほど水に浸かりました。

今、収穫を急いでいるのは「幸水(こうすい)」です。

そのほかに栽培している「豊水(ほうすい)」や「南水(なんすい)」は、まだ時期が早く、収穫をしても販売できないため、対応が難しいといいます。

ナシ農家 柄澤伸一さん:
「今採る時期のものだけ一生懸命採って、採ってもまだちょっと(早い)ものは、しょうがない。落ちたら落ちた、後の始末は始末するよりしょうがない。今回は今の採る時期のものだけ採って備える」

柄澤さんは、収穫できるナシは、台風が接近する前に出来る限り採り終えたいと話していました。