北海道オホーツク地方の訓子府町で酪農を営む、安岡祐一(やすおか・ゆういち)さんです。

さい帯血移植を経験 安岡祐一さん
「最終的には家に戻って、牛の仕事をするのが入院中の目標だった」

安岡さんは、27歳のとき、血液のがんの1つ「悪性リンパ腫」と診断されました。

さい帯血移植を経験 安岡祐一さん
「最後の薬を使ってもガン細胞はなかなか消えなかった。余命1、2か月っていう診断を受けた」

骨髄移植のドナーを探しましたが見つからず、提案されたのが「さい帯血移植」だったといいます。

 移植から5か月後には、無事に退院。

車いすバスケットボールのチームで、スポーツも再開できました。

さい帯血移植を経験 安岡祐一さん
「難しい状態からでも、さい帯血の力をかりっていま普通に生活できているので、提供してくれる人が増えて、助かる人がもっと増えてくれれば」

お母さんと赤ちゃんの命をつないだ「さい帯血」が、次は病気で苦しむ人たちの命を救う。

その環境が充分に整うまでには、まだ課題も残されています。