工事が中断したまま20年前に倒産した大分県国東市にある大分フラワーカントリークラブ跡の広大な敷地に、県外企業が滞在型の観光農園を計画していることがわかりました。

大分県国東市安岐町の油留木地区では、1993年から大分フラワーカントリークラブの計画が進められましたが、資金難で工事は中断され2002年、クラブは倒産。その後、メガソーラーや畜産施設の計画が浮上したものの頓挫。市の土地開発公社が管理する150ヘクタールの敷地の活用策が課題となっていました。

今年度、公社は跡地を売却するためのプロポーザルを実施し、3つの事業者が応募しました。審査の結果、宿泊施設などを備えた観光農園を計画している県外企業が、優先売却候補に選ばれました。

(国東市・三河明史市長)「正直言って早く処分したい気持ちはあるけど、地元の方のこともあるから地域の発展のために役立つものであればうまくいってくれればいいな」

公社は地域の住民の意見を踏まえた上で事業者と売却契約を交わす方針です。