非常に強い勢力に発達した台風10号。26日は台風から離れたところでも大雨による冠水被害などが起きています。車が水没し動けなくなったら、どうすれば良いのでしょうか。

27日午前9時に、勢力が「強い」から「非常に強い」へと変わり、勢いが増した台風10号。移動するスピードは自転車並みで、記録的な暴風や大雨が長い時間続くとみられています。

ホテルの宿泊客
「奄美のホテルですけど、完全に停電してエアコンも使えない。」

これは、鹿児島県奄美市のホテルで午後7時ごろに撮影された映像です。

ホテルの宿泊客
「真っ暗」

廊下の電気はすべて消えて真っ暗。エレベーターを使うこともできません。レストランで宿泊客を照らしているのは、ロウソクやランタンの明かりだけです。

台風10号は、29日にも鹿児島県本土を直撃。その後、列島をゆっくりと縦断するおそれがあります。

記者
「台風による強風で、道路標識が根元から折れてしまっています」

奄美大島と喜界島の一部は27日午前、風速25メートル以上の暴風域に入りました。午後8時までの最大瞬間風速は、奄美大島で29.8メートル、隣の喜界島では44.2メートルを観測しています。

28日夕方までの24時間に予想される雨量は、多いところで奄美北部で400ミリ種子島・屋久島で300ミリ。住宅が倒壊する猛烈な風が吹くおそれもあります。

さらに、奄美地方を含む鹿児島県と宮崎県では、27日夜から28日夜にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があり警戒が必要です。

午後9時前の時点で、鹿児島では奄美市の全域など2万4961世帯・4万4756人に避難指示が発表されています。