西園寺さんが注ぐリキと「シルバニアファミリー」への愛!

とにかくリキのことを大切にしている西園寺さん。リキ専用の小部屋を作り、リキが過ごしやすいように床材にまでこだわっている。「映像ではわかりませんが、犬に優しい床材を使用していて、ザラザラとした質感なのでリキが走り回っても滑りにくく、足腰への負担が少なくなっています」と、中村氏が驚きの配慮を明かす。さらに西園寺さんのリキ愛は小物にも。「壁に掛かっているリキのイラストは、西園寺さんが友達のイラストレーターさんに描いてもらったイメージなんです」と、細かいこだわりを明かしてくれた。

もう1つ西園寺さんが愛してやまないものといえば「シルバニアファミリー」。推し活をしている人なら誰もが夢見る趣味部屋に、所狭しと西園寺さんが集めたコレクションが並んでいる。「『シルバニアファミリー』を販売しているエポック社が協力してくださったおかげで、たくさん飾ることができました。実際に反響をいただくまでは西園寺さんの“シルバニア愛”が強すぎではないかと正直不安でしたが、こんなに受け入れてもらえるとは(笑)」と、喜びの悲鳴を上げる。

各コレクションのレイアウトを行ったのも美術スタッフ。「途中でエポック社の方にアドバイスいただきながらみんなで飾ったのですが、この量は大変でした。でも私も『シルバニアファミリー』を持っていたので、飾りだしたらやっぱり楽しくて! 童心を思い出しましたね」と、中村氏が制作を振り返る。ちなみに、この部屋には全部で12体の西園寺さんのアクリルスタンドがあるそう。劇中で全て見つけることができるだろうか。

普段はクールな西園寺さんがラブリーな「シルバニアファミリー」を推していることに人間らしいギャップを感じるが、その点はセット全体の制作にあたっても話し合いが行われた部分だという。「かわいらしい趣味に合わせた内装にするか悩んだのですが、クールでかっこいい性格を最優先で表現するために監督とも相談してテイストを決めました。隠している一面なので、ある意味普段の印象とは違ってもいいのではないかなと」と、丁寧に設定を詰めている。

家は住む人を表す鏡。西園寺さんのカッコよさや温かさ、そして決して完璧ではない生き様を表した家が、キャラクターの成長とともにどう変化してくのか。どんな場所になっていくのかに注目したい。