『あなたに代わる人はいないのだから…』

記者:辞任の相談をどなたかにされたか?

林正之・氷見市長:まずやはりこれは政治家の進退は自分で決めるべきことだということで相談ということよりもこんなふうに決めたのでご理解くださいと何人かの方にはお話しさせていただきました。

記者:ご家族から何かお言葉は?

林正之・氷見市長:家族からはですね。よく言われたのは『あなたの代わりに市長になる人、氷見市には立派な方がたくさんおられるけども、家族の中ではあなたに代わる人はいないんだから身体にはぜひ気を付けてくださいと』そんなふうに言われました。

記者:地震後の業務の変化は?

林正之・氷見市長:私の仕事がら災害対応は県庁時代から30数年代あったわけでございます。そんな中でも今回の災害というのは際立って大きいわけであります。おそらく震度5強というのは富山県始まって以来の災害でありますし、しかも被害が市内全域にわたっているということでありました。そんな中でこれまでの私の経歴からある程度貢献できたのではないかと思っております。

記者:治療が一段落したあとに氷見市にはどのように関わっていきたい?

林正之・氷見市長:まだ先のことは言えませんが、まずはしっかりと元気な体になるっていうことを目標に治療に専念していきたいと思います。そのうえで元気な体を取り戻したうえで一市民としてできることがあれば、市政発展に一市民として貢献をあるいはご協力をさせていただきたいと思っております。

林正之・氷見市長:どうも皆さま方、長い間ありがとうございました。

林市長は現在67歳。富山県の土木部長などを経て、2017年の市長選挙で初当選し、2期目で、元日の能登半島地震後は、得意の土木分野での知見や人脈を生かし、被災地の復旧・復興に力を発揮していました。