辞任は市政発展のための “最善の方策” として決断した…

会見では、辞任のタイミングについても、復旧復興の進捗や政治状況から判断したことを明かしました。

林正之・氷見市長:公費解体につきましては、県の構造物解体協会等とも合意をして契約を終え、今後は円滑に進むものと思っております。また災害公営住宅につきましても、今後の実質設計等の予算を9月開催の市議会定例会に補正予算案として計上することを検討していまして、建設に向けて順調に進んでいるところであります。液状化対策につきましては、その対策工法を検討していまして10月にはその対策工法をお示しできる予定としておりますので、10月末ごろには震災からの復旧復興に向けた取り組みにおきまして一区切りになるのではないかと考えております。

 ちょうどその頃11月8日が県知事の任期満了にあたり、現時点では10月27日の県知事選挙の投票日としております。そうしたことからそれと合わせて氷見市長選挙を行うことで投票される方のご負担も軽減できる。また選挙事務につきましても人的、経費的な面で効率的に実施できるのではないかと考えています。また私の治療の方も先ほど説明しました抗がん剤あるいは免疫療法これが10月で一区切りし完了する予定でございます。

 うまく行けば11月には入院をしてがんの切除手術を行うことになると思っています。私の任期は4月6日までとなっておりますけど、そうしたことを総合的に勘案し、今後のことも考えまして県知事の任期満了日に合わせて、私の任期も11月8日ということで、11月8日に辞職することと考えています。そのため退職の申し入れを9月定例会が閉会したのちに議長に提出したいと考えております。

 生まれ育った氷見市の発展に貢献したい、ただその一念で市長に立候補させていただき、就任してからこの7年5か月たったわけでございます。まさに全身全霊で市政運営にあたってきたわけでございますが、今ここにおきまして道半ばで病に倒れることはまさに痛恨の極みであり市民の皆様方はじめ関係の皆様方に大変申し訳なく思っております。今後の市政発展にとりましてこれが最善の方策であると決断でした次第であります。何卒ご理解をいただきたいと思います。