「ローリングストック」で消費期限を気にせず備蓄
そして防災グッズとして備えておくべきものは、大きく分けると水・食料・照明の3つです。台風は地震と違って通り過ぎれば済むものですが、停電が何日間か続くということもあります。
まず水・食料は約1週間分を備蓄しておけば安心だということです。日常生活で1日に1人が使う水の量は180~200リットルですが、これだけ準備するのは難しいため、最低1人3リットルは用意してください。飲み水で1リットル、生活用で2リットル程度あるといいということです。4人家族の場合は、3リットル×7日×4人分=84リットル。2リットルペットボトルで42本、ケース1箱でだいたい6本入りなので7ケースの計算になります。
そんな量の水を置く場所はない…と思った人もいるのではないでしょうか。辻さんは1LDKの家に276リットルの水を備蓄しているそうです。水のケースをすべて同じ場所に置こうと考えるかもしれませんが、辻さんによりますと、1か所に置くとその場所が万が一被害にあったときに駄目になるリスクもあるため、部屋の隙間などに、500ミリリットルのボトルでもいいので少しずつ分散させて置いておくのがいいということです。
また、普段からそれを飲んでOK。備蓄用と普段用とを分けず、寝ているとき喉が渇いたら寝室に置いているものを飲み、後で補充するようにしてみてください。これをローリングストック方式といい、食べる・飲むことで消費期限を気にしなくてもよくなるということです。