気象庁の予想では、暴風域に入る確率は、九州南部と奄美地方の広い範囲が100%~70%です。九州北部から中国、四国、近畿のほとんどが暴風域に入る確率が70%~30%です。進路がはっきりすると今後さらに高まる可能性があります。


[雨の予想]
 奄美地方、西日本から東日本の太平洋側を中心に29日にかけて、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となるところがある見込みです。大雨は30日以降も続くおそれがあります。台風の動きが遅いため、奄美地方や西日本から東日本の太平洋側を中心に総雨量が多くなるおそれがあります。
 ▼27日6時から28日6時までに予想される24時間降水量
  東海地方   200ミリ
  近畿地方   100ミリ
  四国地方   100ミリ
  九州北部地方 100ミリ
  九州南部   200ミリ
  奄美地方   300ミリ
 ▼その後、28日6時から29日6時までに予想される24時間降水量
  東海地方   200ミリ
  近畿地方   200ミリ
  四国地方   300ミリ
  九州北部地方 200ミリ
  九州南部   500ミリ
  奄美地方   400ミリ
 ▼その後、29日6時から30日6時までに予想される24時間降水量
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   300ミリ
  中国地方   150ミリ
  四国地方   300ミリ
  九州北部地方 400ミリ
  九州南部   600ミリ
  奄美地方   100ミリ

 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
 線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、東海地方で岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 27日午前中です。

[防災事項]
 奄美地方と西日本では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みです。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、高波に厳重に警戒してください。
 奄美地方、西日本から東日本の太平洋側の地域を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

31日(日)までの雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。
・▼29日(木)雨・風シミュレーション 九州直撃・縦断のおそれ
・▼28日(水)雨・風シミュレーション 奄美直撃し北へ
・▼27日(火)雨・風シミュレーション 奄美地方にかなり接近 暴風域に入る
・▼30日(金)~31日(土)雨・風シミュレーション 九州から西日本縦断か東日本も大雨に