医師に聞く“老化予防”

44歳と60歳前後でどういった対策をしていけばいいのか、白澤院長に聞きました。

【44歳頃】
スタンフォード大学の研究によると脂質の代謝が下がるので、アルコールやコレステロールの摂取量を抑えることが重要です。
アルコール類と揚げ物を控え、野菜中心の食生活に。
脂質を抑える効果的な食材として、「サバ」がおすすめです。

【60歳頃】
スタンフォード大学の研究によると酸化ストレスが上がるので、酸化を抑えるポリフェノールなどを多く含む食材を摂るのが良いそうです。
抗酸化力のある食べ物は、サーモン、ブロッコリー、夏野菜など。
過剰な運動は逆効果なので、ストレッチ、ウォーキング、階段を使用するなど無理のない範囲で適度な運動をしてください。

恵俊彰(59):
60歳前後のお酒の量はどのように理解すればいいですか?

お茶の水健康長寿クリニック 白澤卓二院長:
今回の調査の中では、60歳のときはアルコールのリスクはほとんど出てこなかったんです。でもアクセルとして出てこなかったということなので、たくさん飲んでも大丈夫だということではありません。
ただし、調査対象がカリフォルニアの人だったので、40歳前後に例えば管理職になるとか食生活が変わるポイントがあるんじゃないかと思われるんですね。
このデータをそのまま日本人に当てはめていいかどうかというのもあります。
今回の研究はあくまでもカリフォルニアに住んでいる108名ということで、白人が大体60%、中にアジアの人も20%入っています。
BMIの平均が28ぐらいなので、ぽっちゃりめの人が対象として多かったということで、結構お酒を飲んだり脂っこいものを食べたりしている人たちが対象になっているのかなという印象を受けます。

恵俊彰:
日本人のデータと若干違いがあるのかもしれませんね。ただ、男女差はないってことですから江藤さんもハシヤスメさんもいつかやってくるんですよ。

コメンテーター ハシヤスメ・アツコ:
今まだ年齢的に44歳よりも前なので、今対策しておかないといけないことがもしあれば聞いておきたいです。

お茶の水健康長寿クリニック 白澤卓二院長:
108名のほぼ半分は女性だったんです。でも男女差が出なかったということは、女性も脂っぽいものとかアルコールを摂取しているのかなという印象を受けてちょっと面白かったんですけども、やはり女性も40代前半、それから60代になったときに生活習慣に気をつけていかないと、男性と同じようなリスクがあるということがこの研究からわかったと思います。

江藤愛アナウンサー:
ちょっとずつ準備をしながら、でも今のうちに揚げ物を食べておきます。

(ひるおび 2024年8月21日放送より)
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<プロフィール>
白澤卓二氏
お茶の水健康長寿クリニック院長
専門は認知症の治療・予防とアンチエイジング