“老化の実感” 出演者は

今年60歳の八代弁護士・MC恵俊彰は体の変化について・・・

弁護士 八代英樹(60):
眠りが浅くなり、朝早く起きてしまうことがある。持久力がなくなって、運動してても長くもたない。
空手の組手とかキックボクシングのスパーリングとか、2分3分って追い込まれるじゃないですか。もう途中でへばっちゃうんですよ。ここでガクッと落ちて、一度疲れたのが戻るのに時間がかかるようになりましたね。

恵俊彰(59):
同感です。体全体に不調を感じる。
去年帯状疱疹になったりとか、今年も喉が枯れるのが3回ぐらい続いたりとか、回復力がないです。

お茶の水健康長寿クリニック 白澤卓二院長:
免疫細胞も酸化ストレスがあると十分に働けなくなるので免疫機能が落ちてきます。
特に筋肉細胞に酸化ストレスがたまると筋肉が老化するのでリカバリーに時間がかかります。
ということは、筋肉細胞に溜まっている酸化ストレスがどんどん蓄積して、酸化ストレスが解消しないうちにまた筋肉を動かしているので、だんだんダメージが蓄積してきているということだと思うんですね。

弁護士 八代英樹:
それは筋トレした方がいいってことですか?

お茶の水健康長寿クリニック 白澤卓二院長:
そうではなくて、筋トレをやりすぎると酸化ストレスが逆に出てくるということなんです。例えばエスカレーターではなく階段を使うとか、軽いウォーキングをすることによって、余計な酸化ストレスを出さずに休養して処理していく。
脳と筋肉が一番エネルギーを使って酸化ストレスが出やすい臓器なんですね。
やはり炭水化物の量に気を付け、過激な運動をやりすぎないことが重要なポイントになってきます。

恵俊彰:
炭水化物は3食のうち1食にした方がいいですか?

お茶の水健康長寿クリニック 白澤卓二院長:
お昼は皆さん結構パスタとかラーメンとか食べているので、炭水化物の塊なんですよね。
お昼に「レインボーサラダ」と呼んでいる抗酸化力のある色とりどりの野菜と玉子ぐらいで抑えておくと代謝が変わってくるんですね。
朝と夕方に炭水化物を食べていても、日中の代謝が変わることによって、免疫機能が良くなったりします。
それから人間の体の中にはゴミを掃除してくれる作用があるんですね。
脳にたまったゴミとか筋肉にたまったゴミがその間に掃除されてくれると、70、80歳になって出てくるアルツハイマー病などの病気も予防できてくるということなんですね。

来月48歳になるという土屋礼央さんは、今年に入って目の衰えを感じるようになってきたといいます。

コメンテーター 土屋礼央(47):
小さい文字が見えづらくなってきました。

お茶の水健康長寿クリニック 白澤卓二院長:
44歳のときは、アルコールの飲みすぎや脂っこいものの食べ過ぎによる動脈硬化や心筋梗塞などの問題が出てきますので、当然目に行く動脈もあるわけですね。ですから、視力の問題にも繋がってくると考えられます。

コメンテーター 土屋礼央:
44歳の時と60歳の時に気をつけるポイントは一緒なんですか?

お茶の水健康長寿クリニック 白澤卓二院長:
いずれも軽い運動をし続けることはいいことで、例えば脂っこいものを食べ過ぎても脂質を燃やせる体になっていれば、処理できずに体にたまってくることを避けられますし、60歳になっても運動によって酸化ストレスを防御するような遺伝子発現が起きるということが、今回のスタンフォード大学の研究からもわかっています。