相次ぐ台風「モンスーンジャイア」とは

ゲリラ雷雨だけでなく、この夏、被害をもたらしているのが台風です。22日未明には、マリアナ諸島付近にあった熱帯低気圧が台風10号に発達。8月に入り、すでに6つの台風が立て続けに発生しています。

なぜ、短期間に台風が相次いでいるのでしょうか?

横浜国立大学・台風科学技術研究センター 佐藤正樹 副センター長
モンスーンジャイアという現象が今年は現れていると考えている」

モンスーンジャイアとは「季節風の渦」を意味する言葉です。

横浜国立大学・台風科学技術研究センター 佐藤正樹 副センター長
「(今回の)モンスーンジャイアをたどってみると、北側のジェット気流が原因になっていて、これが蛇行を始める。蛇行したジェット気流の渦が切り離され、南の方に進むと」

こうして南の海上にできたモンスーンジャイアの中に次々と雲がわき上がり、台風が発生。その後、台風は高気圧の縁を沿って日本の本州付近にやってくるのだといいます。

横浜国立大学・台風科学技術研究センター 佐藤正樹 副センター長
数年に1回、大規模なモンスーンジャイアが発生していて、2016年、(台風が)岩手県に上陸した」

さらに、今後も警戒が必要だといいます。

横浜国立大学・台風科学技術研究センター 佐藤正樹 副センター長
(モンスーンジャイア)周辺域で9号、10号が生まれたように、まだ台風が発生する可能性はあると思う」