今後もどんどん利上げ??
【住】住宅ローンについては、まだ具体的な数字が出されていませんが、金利が上がると、家計の負担はどれくらい増えるんでしょうか?
【平】非常に簡単な試算を紹介します。例えば、金利変動型の住宅ローンで、4,000万円を返済期間35年で借りた場合、金利が0.4%と0.55%では、支払総額は111万円増えますが、月々にすると2,600円くらいです。これを多いと捉えるか、少ないと捉えるかです。

【住】今回の“利上げ”による影響についてはわかりましたが、この先、どんどん“利上げ”が行われるようなことになるのでしょうか。
【平】先日、日本銀行の内田副総裁は、今後の政策金利の見通しについて次のように言及されています。

日本銀行 内田眞一副総裁:(8/7 函館における記者会見)
「市場の変動の結果として、(経済・物価の)見通し、リスクやその確度が変われば変わりますし、当然目的は物価の安定と国民経済の健全な発展。景気に配慮しながら政策を行っていくということになります」
【住】内田副総裁の話を聞くと、どんどん利上げが行われるという感じではなさそうですね。
【平】そうですね。これまでの超金融緩和政策が少し修正された程度であり、先行きの政策変更については、景気動向を見ながら慎重に行われると思いますので、各金融機関の預金金利や貸出金利、それに市場の動向を慌てることなく、把握して、運用にしても、借入にしても、しっかりと見極めて判断していくことが大切だと思います。