オペシーンにクラシック 回を重ねるごとに完成形に
——今回『ブラックペアン』制作チームにとっての挑戦はありましたか?
オペシーンは完成してきたなと思います。クラシックをかけて撮影するのですが、その曲の持っているバックボーンがうまくマッチする曲や、深くて悲しいオペのシーンにはクラシックの曲をまず選ぶなど、オペの雰囲気によってイメージを膨らませて選曲しています。部分撮りでもいろいろと撮っていて、カット割りやエフェクトや曲の選択といったところは完成されてきていますし、楽しみにしていただきたいです。
——クラシックの活用は撮影の前から決まっていたのでしょうか?
二宮さんともお話をしていて、今回は天城が「芸術だ」とセリフで言っているように、シーズン1の渡海の黒い塊のような力強さや強直な感じというより、どことなく柔らかい感じをイメージして、クラシックをかけるのはいいよねと。プロデューサーにも相談した上で、決まりました。どうやったら面白い見え方になるかなど、回を重ねるごとに洗練されていっていますね。
——シーズン2の監督をする上でご自身に課したことはありますか?
シーズン1を極力踏襲しようとは思って臨みました。もちろんセットもそうですし、メインキャラクターそれぞれのキャラクターをきちんと踏襲する。前作に比べて、もう少し「人間ドラマ」をしっかりと追っていきたいという思いもありました。もう一つは、やはりオペシーンですね。これまでにも医療系の作品を撮ってきたので、自分の中にあるノウハウも含めて、より新しいものにできればという思いはありました。