モモといえば、とろけるような食感が魅力の一つですが、パリッとした歯ごたえを好む信州人も少なくありません。

女性:
「かたいももは、それこそ長野に結婚してから来て、皮つきのモモにハマりましたね」

男性:
「かたくても甘くておいしいっていうのがあるのを知って」
「凍らしてもおいしいんで」

女性:
「木になってるのをガブっと食べたいくらい。かりっとしたのが好きなんですけどね」


そんなカタイモモ好きの信州人に聞いてみました。

宮入キャスター:
「カタイモモ、カタイモモっていうんですが、あれなんですか?」
親子連れ:
「なんでだろう、なんでだろう」
「種類?」
「種類じゃないですみんな最初はカタイんです」

最初はみんなカタイ?

モモ農家の杉山さんも。

杉山さん:
「かたいモモと普通のやわらかいモモは一緒の同じモモなんだけども」

一緒の同じモモ?

杉山さん:
「ただとった時点は流通の関係があるからちょっと早めにとって」

直売所の店長さんも。

JAながのあもり直売所店長 高木正弘(たかぎまさひろ)さん:
「やはり産地が近いという形で鮮度よく食べられるので」

フルーツの中でもとりわけ傷つきやすく、熟しやすいモモ。

収穫は遠方への出荷を見越して行われるため、特に産地のとれたては食感がパリッとしています。

宮入キャスター:
「かたいモモが味わえるっていうのは産地ならではですか?」
杉山さん:
「そうでしょうね」

気になる甘さは。

杉山さん:
「とった時点で共選所でも糖度計はかってやってるから、それは(甘さは)大丈夫ですね」
「13度以上あって、高いのは15度とか16度ぐらい」
「やわらかいモモが好きな人は置いとけばやわらかくなってまたおいしいと」
「(川中島白桃は)いろんな人に食べていただけるかなって思っておりますけどもね」

60年以上前、品種改良中に偶然見つかった大玉で食感の良いモモは、1977年に「川中島白桃」と命名され、ほどよいかたさで日持ちがよく、全国に流通しました。


以来、かたいモモ派もやわらかいモモ派も魅了し、「モモの王様」と称されるほど人気の品種です。