旧統一教会による被害をめぐっては、多額の献金や霊感商法のほかに、人生や家庭を滅茶苦茶にされた合同結婚式の問題もあります。かつて合同結婚式に参加した元信者たちが報道特集の取材に対し、結婚や教団の実態について語りました。

■合同結婚式は「祝福」「信者たちの最大の目標」

韓国で合同結婚式を挙げた元信者の女性たち。1人を除き、4人が顔を出して取材に応じた。80年代後半から90年代にかけて、知り合いからの紹介や街頭で勧誘を受けて入信したという。



膳場貴子キャスター
「(旧統一教会の信者は)自分の判断で取材を受けたりはできないんですか」

一同
「できない」「できない」

88年の合同結婚式に参加した 元信者・洋子さん
「統一教会を否定する、悪く言うのは皆サタンなんですよ。私も(教団の)中にいるときはそう思っていたので。自分がやめていなかったら、今もここ(信者たちのなか)にいるんだなって思いますね。スタッフの人は良い人だし、その間に悩みとか講義の内容の復習的な話とか繰り返し聞かされているので、なんかすごい話っていう風に信じ込ませられる」

入信後、信者たちの最大の目標になるのが、合同結婚式だという。

元信者・洋子さん
合同結婚式は祝福って言われるんですけど、それを受けないと本当の意味で天国に入れないっていう教えをその後に学んでいく。それ(祝福)を受けることが目標になってくる。最終的には祝福を受けたいっていう、そういう頭になってくる」

膳場キャスター
「(結婚相手の)希望はあるかどうかとかいう確認はされるんですか? 」

元信者・洋子さん
「日本人は、韓国を占領していた時期が歴史的にあったので、信者は基本的にそれが日本の最大の罪というか、そういう教育を入り口の時点で(頭に)入れられている。韓国人に嫁ぐというのは、王子様が、犬を、捨てられたような犬を、お嫁にするような立場で、本当に光栄なんだっていうような話をされました」