■牛舎で寝る生活も…「葛藤がなかったのが恐ろしい」
95年の合同結婚式に参加 元信者・優子さん
「道を山の中に入っていって、どこかこの辺やと思うんですけど、ソウルからは1時間高速バスで1時間ですか。ものすごい山の中でした」
元信者の優子さんは、韓国人の元夫と3か月間、同居した経験がある。家は、夫の兄の家族が住む農家で2人はそこに居候する形で暮らしたという。
元信者・優子さん
「居候のようなもので、畑も田んぼも、牛の世話も多分お兄さんがやってた仕事やと思うんですね。(夫は)それを手伝ってるっていうような感じで、 本人が一体何の仕事を生業にして生活しているのかちょっとよくわからない。夜寝るときだけは、こっちに行って生活は全部ここで…」
膳場キャスター
「牛舎で寝ていたんですか?」
元信者・優子さん
「そうなんです。そうなんですよね、牛舎をね。家族が多かったんですよ元々が 。兄夫婦にお母さんに子供たち、7人ぐらいいたので」
膳場キャスター
「牛もいたんじゃないんですか?」
元信者・優子さん
「牛は、扉を開けたらいました。そうですね、結構いい臭いで…」

1995年に撮影された写真は、日本人妻が嫁いだ韓国の農村部を写したものだ。傷んだ家に、屋外には風呂や洗濯桶も。今も貧しい農村で数多くの日本人妻が暮らしていると思われる。

膳場キャスター
「家庭を持てと言われても、その人に愛情を持って接するのも難しい、いきなり言われても難しいと思うんですけれどもそういう葛藤とかっていうのは感じどうしたか?」
元信者・優子さん
「いや、多分葛藤がなかったのが、今から考えると恐ろしいなって。なんか不思議だと思う。今から考えて自分も不思議で仕方がないんですけど。いや普通に考えてよくあんなことできたなって思ってしまって。もう今となっては笑うしかない」