■式の参加費140万円のため…「霊感商法」に注力

王子様と一緒になるためには…

膳場キャスター
「その合同結婚式への参加費用っていうのはかかるんですか?」

元信者・洋子さん
「140万円だったと思います」

合同結婚式に参加するため、高価な壺や絵画などを売りつける霊感商法に一層、力を注いだという。

元信者・洋子さん
「印鑑とか、そういうものを霊感商法のトークをして売りつけるんですけど、売り上げた金額が、実績として献金に加算されていく。そこのトータルで140万円を達成できるかどうか」

膳場キャスター
「ノルマみたいな形で課されていたということですよね?」

元信者・洋子さん
「そうですね、でも全部それ(献金)が文鮮明お父様のところに行くという認識はあったと思います」
 

合同結婚式の参加費には日韓で大きな差が。

報道特集が入手した、韓国人向けの「合同結婚式」のマニュアルでは、基本料金は日本人のよりも安い200万ウォン、日本円にして20万円とされていた。

■「野菜の競りみたい」「全然タイプじゃない」合同結婚式の実態とは?

日本人信者が合同結婚式に参加するために韓国に到着すると…


88年の合同結婚式に参加 元信者・妙子さん
「飛行機を降りたら『このバスに乗って』と、合同結婚式の会場まで行って、私がそこで感じたのは、野菜の競りみたいだなと思って。前で私の相手の人が、誰々と名前を出して、それぞれ『ハイ』と言って、そこに行く」

元信者・洋子さん
「韓国の相手の人の顔とか雰囲気を見たときに、全然タイプじゃなかったので。えーって正直、思いましたよ。でもこの人は私の選ばれた相対者だから、そういう気持ちは持っちゃいけない、持っちゃいけないっていう感じで。でも正直、葛藤していました。だから、私なんかはまだいい方だったと思うんですけど、もっとなんていうか、得体の知れないような人だったり…」


膳場キャスター
「得体の知れないというのは、例えばどういうこと?」

元信者・洋子さん
「本当に色々な人がいらっしゃるから、すごい高齢の方が相手だったりとか…」
 
当時の教団の教義では、30歳にならないと配偶者と同居できず、性交渉も禁じられている。そのため30歳未満の日本人妻の多くは、一旦日本に帰国し、その間に脱会する人もいる。5人の元信者も帰国したときに、脱会、離婚している。


韓国の「合同結婚式」マニュアルに掲載されていた写真がある。
同居ができない韓国人男性が、結婚相手に会うために日本を訪れたときのものだ。不安解消のためだろうか。教団はこうした2泊3日のツアーなどを実施していた。