エルカノの画像
今回医療用AIエルカノが出てくるにあたり、エルカノが見た術野の心臓の映像をどうしようかと考えてすぐに思いついたのはViewtifyという3DCG画像です。
「真面目に解説すると、この動く心臓の3DCGはCG制作チームがそれっぽく作ったものではなく、(ドラマ内では出てきていませんが)本物の心臓4DCT画像からその場でViewtifyでリアルタイム3DCGとして忠実に可視化ものです(但し撮影本番では予め映像として録画したものを使っています)。」(瀬尾拡史先生のXのポストより)。
冠動脈のバイパス吻合は靴の形になると先程述べましたが、我々の仕事は立体構造の再構築という面が強く、そのための非常に力強い味方となる画像構築方法がこのViewtifyです。リアルに日本はもちろん世界的に広がりを見せているツールです。
何より画像が綺麗で、動いている状態での構造がわかるので弁の形成術(ドラマでは佐伯式)を行ったり、小児心臓外科の複雑な構造修正、再構築手術に非常に有用です。
また我々の心臓外科以外の分野でも注目を浴びていて、開発者の瀬尾先生は全国海外まで飛び回り非常に忙しく仕事をされています。今回何とか瀬尾先生にお願いしてエルカノの画像として使わせていただき、近未来的な手術シーンを作ることができました!本当にありがとうございます!