12日、岩手県に台風5号が上陸したことで、東北地方太平洋側に上陸した台風は2016年以降3つ目となりました。専門家は、近年発生している「新しい高気圧」の影響で、台風が東北地方太平洋側に上陸しやすくなっている可能性があると指摘します。
三重大学大学院 立花義裕教授:
「近年変わった動きをする台風が増えていますが、これはやはり昔と違うような大気の循環のパターンになってきたんだと思います」

三重大学で気象学を研究する立花義裕教授と、大学院生で宮城県丸森町出身の天野未空さんらの研究グループは、2010年以降、南北傾斜高気圧と呼ばれる「新しい高気圧」が日本の東の海上で発生しやすくなっていることを発見し、去年、論文で発表しました。

天野未空さん:
「こういう位置に新しい高気圧がありそうだぞというのが私が見つけたことで、かつ新しい説として提唱していることです」