「オーケー」社長が語る出店戦略 都心の一等地…関西に進出も

オーケーは新たな出店戦略として、2023年、都心の銀座や日本橋、さらに郊外にある百貨店高島屋のショッピングセンターなどに出店した。
オーケー 店舗開発部立地開発 西田康二郎マネージャー:
銀座は特徴のある街として、外国人の観光客や周辺で働いている方々、はたまた銀座で商売をしている人の量販向けの商品などが売れるのではないかと。
他のエリアと同じく低価格を徹底する一方で、銀座エリアならではの商品も人気だという。

オーケー 銀座店 小林陽介センター長:
こちらが高額酒を販売してるコーナー。インバウンド客、あとは飲食店の客が買っていく。すごくよく売れていく。
東京立川市の高島屋ショッピングセンターへの出店は、駅近くのターミナル立地の良さに加え、既存の建物への出店による資材費などのコストカットにも繋がっているという。
――「デパ地下」と競合するような場所だが、うまくいっているか?
オーケー 二宮涼太郎社長:
「デパ地下」とオーケーで売っている商品は一緒ではない。日常使いのところでオーケーを利用してもらい、ハレの日需要などは「デパ地下」を考えてもらうということで客側も使い分けていると思う。
――銀座など、地代の高いところでスーパーを出してやっていけるのか?
オーケー 二宮涼太郎社長:
とにかく「売る」ということに徹して、これぐらいの売り上げだったらいけるという目算のもと出店しているから大丈夫。

一方、オーケーは、2021年に関西スーパーを買収提案するも断念している。
――2024年の11月、いよいよ関西に初出店するとか。関西はどうしても行きたかった?
オーケー 二宮涼太郎社長:
関西スーパーの話の時に、関西の方からも「ぜひ出店して」とお声がけをたくさんもらった。自力で出店しようということで、ようやく叶うところ。
――現地のスーパーの争奪戦をやって、結局負けて、それでも自力で出店するだけの価値のあるエリアだと思ったのか?
オーケー 二宮涼太郎社長:
オーケーは、人口密集エリアに出店しようという方針があり、大阪や兵庫などは、かなり密集しているエリアがあり、そういうところをしっかり選びながら出店していきたい。
――関西は独特の文化、食文化もあるところ。消費者の目も、ひときわ厳しいエリア。自信はあるか?
オーケー 二宮涼太郎社長:
「良いものを安く」というのは、日本全国一緒だと思うので、その方針でまず出店してみる。品揃えは当然関西の食文化をよく勉強して、他のスーパーと品揃え、関東と違うところをよく分析しながら、しっかり関西に合わせた形で出店したい。
――直近の決算(24年3月期)は、売上が2桁の伸びで、利益も25%増と、なかなか好決算だった。売上高でいうと、今6228億円。1兆円というのは見えてきたか。
オーケー 二宮涼太郎社長:
大台は目指したいと思う。
――経営の大きな方針として、借金無しで年率20%成長の達成という目標があるとか。20%ずつ成長するとどれくらい達成するか?
オーケー 二宮涼太郎社長:
20%で成長できるかというところが毎年一番苦労するところなので、あまり「2割で何年」というのは計算していない。
――店舗数では、どうか。毎年2桁出店か?
オーケー 二宮涼太郎社長:
2桁。これから関西も加わるので、むしろ2桁出しやすい状況。「人」も同時にしっかり確保して教育をして、2桁の出店をして、売り上げを伸ばしていきたい。