「飛燕177号機」実際の部品を取り寄せ、かつての勇姿が蘇った!

(武浩さん)
「ご年配の方々95歳、96歳、97歳、それ以上の方々、その方々に(複製した機体を)見ていただいて、元気になっていただこう、それが第一目標でした」

操縦桿や計器類など実際の部品を取り寄せ今年4月、かつての勇姿が蘇りました。
そして、完成式典には長治さんの姿もありました。

戦後、国内では戦地で夫を失った多くの未亡人がその家族と結婚しました。
夫を失い弟の元へと嫁いだ垂井大尉の妻、節子さん。

その間に生まれたのが長治さんでした。
生前、亡くなった父は、兄との思い出をよく話していたといいます。
(垂井長治さん)
「ええ兄貴だったな。言うてな。あちらの世界に行ったらまた、話をするんじゃないかなと思いますけどね」

戦後79年を経て故郷の地に戻ってきた飛燕。その翼は悲惨な戦争を伝える語り部だと長治さんは話します。
(垂井長治さん)
「みんなに見てもらって、これが戦争に使われた戦闘機か…と感じるようになって、皆が少しは腹を割って、こんなことしたらだめだなと話せるようになってね」














