鳥取県米子市と島根県松江市の「プラスチック資源循環促進法」の対象には入らない、大手チェーン以外のカフェ・喫茶店10店に取材したところ、9店で「未導入」。1店で「紙ストローを要望された時に提供できるよう準備している」という回答でした。

米子市内のカフェ担当者
「ご年配のお客様が多いのですが、おととし試験的に紙ストローを導入したら、お客様から『ふにゃふにゃして紙を食べているみたい』と不評で、2週間経たずに、すぐプラスチックストローに戻しました」

松江市内のカフェ担当者
「紙ストローは炭酸がよくしみ込んで使い辛いです。また、ステンレス製のものも試してみましたが単価も高くて洗い辛く、結局プラスチックストローを使っています」

ついつい紙ストローの使いづらさに焦点が当たりますが、実は、前提として「紙ストローでなければならない」ということではないと、経済産業省の担当者は話します。

経済産業省資源循環経済課 担当者
「紙ストローの導入に切り替えていただいた事業者は、しっかりと取り組みを理解していただいているということで感謝しています。
ただ、プラスチックストローの削減はお願いしていますが、紙ストローを使用して下さい、ということではありません。
多くの事業者はコストの面で紙ストローを選ぶ傾向にありますが、木製など別の素材のストローを選ぶという選択肢もあります」