シバセ工業 磯田拓也 代表取締役
「私どもはプラスチックのストローしか作りませんという形でやっておりますので紙ストローは一切やっておりません。
元々ごみ問題ですから。だから”脱プラ”というのがよく分からないと感じています」

こう話すのは、岡山県でストロー製造を手掛けるシバセ工業の代表・磯田拓也さんです。

この会社は、1969年からプラスチック製のストローの生産を行っていますが、”脱プラ”の問題はそもそも、プラスチックごみの投棄が起因しているとしたうえで、紙ストローを作らない選択をしたのには、理由があると言います。

シバセ工業 磯田拓也 代表取締役
「紙ストローが環境にいいことは1つもないんです。強度を出すためには厚く巻いていかないといけないんですが、そうするとプラスチックに比べて重くなってしまう。材料が重くなるってことはそれだけ素材を使っていることになるので省資源にもならないし、車で運ぶとなると、重たいものは燃費も悪くなりCO2も多くなってくると」

また、食材も付着しているためリサイクルができるわけでもなく、味も落ち、1本あたりの単価も高くなってしまう…。これらの理由から紙ストローの製造には着手しない方針を貫いているそうです。

実際、街では、どれくらいのカフェで紙ストローが導入されているのでしょうか。