8月8日午後、2019年の運用開始以来初の発表となったのが「南海トラフ地震臨時情報」です。「臨時情報」とは何か。南海トラフ地震の発生確率が普段より高まったかどうか調査を始める時に発表されるのが「臨時情報(調査中)」です。そして、気象庁での「評価検討会」で南海トラフ地震につながる可能性があると判断されれば、「臨時情報(巨大地震注意)」、「臨時情報(巨大地震警戒)」を発表する仕組みです。

 そして今回、8日午後4時42分に発生した日向灘を震源とする地震により、南海トラフ地震臨時情報(調査中)が発表。その後、地震のモーメントマグニチュードが7.0と推定されたことから、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。

 「巨大地震注意」が発表された今、私たちがすべきこととは―。南海トラフ地震の評価検討会の会長を務める平田直・東京大学名誉教授に今年5月、臨時情報についてインタビュー取材していました。