総理自身も周辺に「当面解散することはない」と発言

ーーそして気になるのが、岸田総理が総裁選出馬に向けて、総理周辺が「再選したら来年の夏の参議院選挙まで衆院選挙はない」と、「解散はない」というのを言って回っているんですよね。岸田総理自身も周辺に「当面解散することはない」などと語り出しているわけです。これをどうご覧になりますか。

村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣:
解散権のない総理っていうのは、全く正直言って力のない総理ということの裏返しなんですよね。私はもっと心配するのは、このままいってひょっとすると来年、衆参ダブル(選挙)になる危険性があるんじゃないかと。そうすると、衆議院も参議院も両方負けるという危険性があるような気がしますよね。だからこの際、早く党の顔を変えてね、新しい政策や新しい方法を模索することの方が私は喫緊の課題だと思いますね。

次期総裁 麻生さんや菅さんにはっきりものが言えるかが一番重要

村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣:
総理総裁というのは人気というんですかね、それで決めるものなのかなと。さっき申し上げたように、本当にこれから世界の状況を見ると、プーチン、習近平、トランプとわたり合える能力があるのかどうか。それから一番大事なのはですね、私はもうこの十数年間で次の世代が生き残るためにですね、基本である財政金融外交がもう今大変な状況で、株の乱高下や円安だと、これに対してですね、きちっと政策がわかっていて対応できるかどうか。それから最後にですね、一番重要なのは麻生さんや、菅さんや岸田さんや茂木さんにね、やっぱり「是は是、非は非」とはっきりものが言えるのかどうか、そこらへんが一つのポイントになるのではないかという気がしますね。