■2人は同時刻に濁流と戦っていた
26日、警察と消防は、佐藤警部と玉谷警部補の捜索を続け、午後2時頃、パトカーから400メートルほどの距離で心肺停止の状態の玉谷警部補を発見した。
上下濃紺の出動服にカッパを着ていたという。

もう1人・・・佐藤警部の捜索は続いた。
26日の捜索、そして27日の捜索では発見に至らず、警察や消防では捜索範囲を下流へと広げていった。
※画像 一連の捜索の様子

棒をもち、泥に刺して、感触を確かめる。川岸の藪をかき分け、姿を探す。

発見されたのは28日。
場所はパトカーが水没した場所からおよそ1.7キロメートル下流の川岸だった。
出動服にカッパを着て、うつぶせに倒れていて、でん部が土砂から見えていた。心肺停止の状態だとすぐにわかったという。

検死の結果、佐藤警部の死因は、玉谷警部補と同じく溺死。
死亡推定時刻は・・・これもまた玉谷警部補とほぼ同じ、26日の午前1時頃だという。
2人は同時刻に、濁流と戦っていたことになる。