特産品のナシも被害 ブランド存続に危機感
酒田市では、住宅やインフラだけでなく、産業にも大きな被害が出ています。
関根記者「荒瀬川のすぐそばにあるこちらのナシ畑は、氾濫により一面が浸水してしまいました。あちらのナシの木は流木と衝突して折れてしまっています」
酒田市刈屋地区の「刈屋梨(かりやなし)」。100年以上の歴史を持つ、地域を代表する特産品です。
土井正幸さん「これ以上この辺まできた。2メートルくらい」

ナシ農家の土井正幸さん。およそ4400平方メートルの畑が浸水し、木にして180本分のナシが出荷できなくなりました。被害額は400万円に上る見込みです。今回の被害はもちろん、地域が培ってきたブランドの存続に、危機感を募らせています。
土井さん「もう3週間で収穫だった収穫間際今年は出来が良かったのでほんとがっかり。(刈屋梨の)ブランドが無くなる可能性もある」
土井さんたちは重機を所有していないため、厳しい暑さの中、畑に流れ込んだ土砂や木の枝を手作業で撤去していました。
