銅メダル最大の要因は「ベテランの馬たちの頑張りにある」

良原キャスター:
最終日の3日目に行われるのが「障害馬術」です。高難度のハードルをミスなく早く飛んでいくというものです。

この3日間を経て、日本はイギリス、フランスに次いで3位の銅メダルとなりました。銅メダル最大の要因について佐藤さんは「“初老ジャパン”と一緒に戦ったベテランの馬たちの頑張りにある」と話しています。

佐藤賢希さん:
「障害馬術」は同じ飛越競技に見えますが、この障害は落下する障害物になります。一つ落下するごとに4点減点が取られます。2日目の「クロスカントリー」は人間で言えばマラソンを走った後に最後にハードル競争が出るような、タフな余力審査と言われています。

ホランキャスター:
棒のようなものを落とさないように気をつけているんですね。

佐藤賢希さん:
馬を守るために軽いポールになってるので、落としやすい障害になっています。「馬がいかに最後の体力が残ってるか」という部分が審査されます。

井上キャスター:
今大会を通じて感じた日本の強さや、今までとの違い、メダル獲得に結び付いた一番の要因はなんだと考えますか?

佐藤賢希さん:
人馬ともに馬術の盛んなヨーロッパにじっくり腰を据え、レベルの高い相手と戦ってきてトレーニングを積んできた結果だと思います。

ホランキャスター:
ご自身たちの自虐で“初老ジャパン”と言っていますが“イケオジジャパン”ですよね。

佐藤賢希さん:
本当にそう言っていただけると嬉しいです。この馬たちもベテランの脂ののりきった馬たちを今回チームは選択しました。

永井紗耶子さん:
私は時代小説を書いている身からすると、「人馬一体」をこんなにもリアルに見せてもらえる、というのをすごく感動して見ていました。

井上キャスター:
スポーツでもあり芸術でもあり、馬が人間以外で唯一出られる動物なんですよね。

佐藤賢希さん:
男女も関係なく、同じフィールドで戦います。ハンデもありません。より日本のレベルがアップするのを期待してます。

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<プロフィール>
佐藤賢希さん

馬術・日本代表としてロンドン五輪に出場
2010年アジア大会 個人・団体で金メダル