父親に頼らなかった 当時の父の記憶は希薄

徳井さんがヤングケアラーだった時、「お父さんは家族とどんなかかわり方をしていたか」と尋ねると、そのあたりの記憶はあいまいでした。

徳井健太さん「(当時の父親の)記憶はないんですよね。結構ずっと働いているか、働いている会社関係のごはんとか飲みとかそっちを大事にしてたんでしょうね。母親はどう思っているか知らないですけど、俺は全然恨みはないっていうか。洗濯はたぶん分けてないでやっていたと思いますけど、ごはんは父親がほぼ家で食べていないんじゃないかな」

ただ、父親のかかわり方をめぐっての「タラレバ」はあったかもしれないと話します。

Q、お父さんが例えば料理に限らず、何か褒めてくれていたら?
徳井健太さん「違ったかもしれないですね。それも父親のたぶんコミュニケーションの取り方の癖だと思うんですけどね。料理を作っても父親は食べていたと思うんですけど、『これ、もうちょっとこうした方がいいんじゃない。もっとこうするべきだよ』というのが最初に来るから、褒められるとか『おいしいね』という褒められ方をした記憶が一度もないので」