この日は学校の外へ。
(実行委員)
(記者:今から何しに?)
「今からポスターを貼ってもらえるよう頼みに行きます」

イベントのポスターは岩泉高校の3年生の生徒がデザインしたものです。
町のあらゆる施設に掲示をお願いして回りました。
準備の中で一番大変だったのは協賛金集めでした。

(実行委員)
「どこの会社に回るかを100社以上リストアップして、その中から40社以上電話をかけて訪問した。大変でした」

苦労の甲斐もあって、目標額の倍以上となるおよそ27万円が集まりました。

今回のイベント開催にはもう一つの目的があります。
能登半島地震の被災地を支援することです。
イベントには北陸の富山県で郷土芸能に取り組む高校を招くことにしました。
イベントに参加する南砺平高校・郷土芸能部で部長を務める長谷英里子さんです。

(長谷英里子さん)
「郷土芸能部は、『五箇山民謡』という民謡を伝承するために、3学年あわせて35人で活動しています。全校生徒の半数以上が所属しています」

長谷さんは今年の元日、車の中で大きな揺れを体験したといいます。

(長谷英里子さん)
「車もすごく揺れて、家もすごく揺れているのを見て、最初本当に初めてのことで『どうしたらいいんだろう』と思った。友達が能登に近い氷見市にいて、家の瓦が落ちた、お墓がずれたという被害があったと聞いた。見てくださる方々を元気づけたり勇気づけたりしたい」

イベント当日。会場には多くの人たちが訪れ、高校生たちの力強い演舞に魅了されていました。