年々増加している「子どもの美容整形」。いまや中高生だけでなく小学生も手術を受けるほど、低年齢化が進んでいるといいます。美容整形に対する若い世代の声は?リスクやトラブルは?夏休みのいま考えたいこのテーマについて、医師らに取材し、現状をまとめました。
整形したい?親や周りには言う?
美容整形について大阪・梅田で14歳~23歳の女性50人に聞きました。その結果、7割以上が整形を「した」もしくは「したい」という回答でした。
整形したことがある:5人
整形したくて調べている:2人
整形したい・興味がある:29人
整形に興味がない:14人
美容整形をした5人のうち4人が二重整形で、あとの1人は涙袋形成でした。手術をした年代は5人とも中学3年生以降だということです。親は5人とも好意的だったということで、さまざまなパターンがありましたが「コンプレックスを整形で解決できるのであれば、やりたければいいよ」「理想の自分に近づきたい思いがあるならいいよ」といった意見だったと話していました。
手術を受けるタイミングは夏休み、春休みという人が多かったです。理由は、手術後に赤みや腫れが出るダウンタイムの期間に多くの人に会わずに過ごせるためです。
美容整形の情報をどこで調べているのかたずねると、回答で圧倒的に多かったのがインターネット、その中でもTikTokとYouTubeでした。自分の整形体験をアップするインフルエンサーたちに憧れる人が多いようです。また、「高校生くらいになると友だちに1人は経験者がいる」ということで、整形をした友だちの口コミという回答も多くありました。
では、親には相談するのか?年齢によっては親の承諾がないとそもそもできない場合もありますが、10代の若い人ほど親に相談している傾向がありました。リスクなどに関して何度も親と話し合い、最終的に自分で決めたという人が多かったです。
整形したら周りに言う?という質問に対しては「どうせバレるから言う」「絶対に言わない」など人によってさまざまでした。