「アメリカは独裁者が支配する国ではない」トランプ氏を意識か

バイデン大統領は演説の冒頭、過去の大統領の名を用いて「民主主義を守ることの重要性」を訴え、過去の大統領から継承してきた「清廉性」や「資質」を強調した。

そして「いま“選択”をすることが重要だ」として、バイデン大統領は「前に進むのか後ろに戻るのか」「希望なのかヘイトなのか」「団結なのか分断なのか」と、国民が“選択”することが求められていると呼びかけた。

また、バイデン大統領は「アメリカは王や独裁者が支配する国ではない。アメリカは国民のための国なのだ」「権力は皆さんの手にある」とも訴えた。

こうした言葉の裏にあるのが、トランプ氏の存在だろう。

名指しこそしなかったものの、トランプ氏がもし大統領になったら「民主主義は危機にさらされる」、そういうニュアンスが演説のあちこちに盛り込まれていた。