特別来日したウクライナ軍元兵士が語る「戦争」

都内で開催された「ウクライナフェスティバル」。このイベントに出席したのが、ナザール・グラバーさん。ウクライナの戦場で戦った兵士です。19日、軍から特別な許可を得て来日しました。

軍事侵攻が始まった1週間後に兄・イリヤさんとウクライナ軍に入隊。その直後…
トラウデン直美さん
「(攻撃があたったのは)ここですか?」
ナザール・グラバーさん
「ここです」
トラウデン直美さん
「すごく心臓に近くないですか?」

ナザール・グラバーさん
「そうです。手榴弾が私の足元に落ちてきて、友人が私をかばいました。…私は胸の傷で済みましたが、彼の足はバラバラになりました」

胸に銃弾を受け、意識を失ったナザールさん。目覚めたときのことでした。
ナザール・グラバーさん
「司令官から電話があり、『残念だが、お兄さんは亡くなった』と伝えられました。病院で一晩中泣きました。銃声や地雷戦車からの砲撃には慣れますが、隣に座っていた人が亡くなることに慣れることはできません」
