「来ますよ“大山タイム”が」

 ―――オールスターゲーム前の最後の試合で、阪神は広島に12対3で勝利。先発野手全員タイムリーで今季2度目の2桁得点、連敗は4でストップしました。また、6回にはチーム14試合ぶりとなる大山悠輔選手の7号2ランホームランが出ました。高めのボールをホームランにしましたが、いかがですか?

 「大山選手って高めはわりかし強いんですけど、あそこのゾーンっていうのはファウルゾーン、空振りゾーンと言われるところで、ピッチャーの球が一番強いんですよ。あそこを打つのはすごく難しいんですけど、そこが打てるってことはバッターとして状態がいいんです。大山選手はどちらかというとローボールヒッター気味なところもあるので、低い球が強いんですよ。それがここを打てているというのは、もう大山選手のフィーバーのタイムがあるんじゃないですか、来ますよ“大山タイム”が」
i2.jpg
 ―――前半戦が終了したわけですが、ここまでの戦いについて今成さんとしては「めちゃくちゃいいのでは」ということのようですね?

 「良かったっていうのは、投手陣はもちろん良かったんですけど、野手陣は正直良くなかったと思うんですね。その中でここ(4位)にいるっていうのは、僕は良かったんじゃないかなと思っています。他チームがあまりずば抜けてない、というのが一番良かったんではないかなと思いますね」

 ―――阪神の防御率は、今年は前半戦を終えて2.25。去年は2.79でした。

 「めちゃくちゃいいですね。今1軍にいる選手ももちろんいいんですが、それが駄目だったときに2軍の選手がぽっと来ても1軍クラスの活躍をしてくれるので、これはタイガースは12球団で一番すごいと思います」

 ―――打率・得点・盗塁は去年より低くなっています。

 「得点が一番勝利に直結すると思うんですが、去年はやっぱり出塁率、盗塁が多かったんですね。それがちょっと逆に意識しすぎて、フォアボール取ったらいいっていうふうに言われているのが、(ボールを)見よう見ようとしている選手が多いんじゃないかなって。積極的に打ちにいって見にいってるんじゃなくて」